サイトを公開したら、検索の順位を上げたいと考えるのは自然です。ただ、小規模な会社のサイトでは、記事を増やしたりキーワードを工夫したりする前に、やるべきことがあります。
結論から言うと、検索エンジンにページを正しく伝え、状況を確かめられる状態を先に作ることです。順位は数か月かけて決まります。その間に設定の誤りに気づけないと、時間を無駄にしてしまいます。
この記事では、最初にやることを順に解説します。内容は、このサイトで行ったことと、そこで気づいた点をもとにしています。
最初にやる5つのこと

1. Search Consoleに登録し、サイトマップを送る
Search Consoleは、Googleがサイトをどう見ているかを確かめられる無料のサービスです。サイトを登録し、ページの一覧を書いたサイトマップを送ります。
送信の直後は、サイトマップの状態が「取得できませんでした」と表示されることがあります。このサイトでも、送信した翌日の時点ではこの表示のままで、ページのレポートも「データを処理しています」でした。
慌てて設定を変える前に、次の2つを確かめます。
- サイトマップを、ブラウザで開けるか
- Search Consoleのほかのレポートに、読み込まれたページが出ているか
このサイトでは、HTTPSのレポートに3ページ、パンくずリストに2件が出ていました。Googleがサイトを読めている証拠なので、サイトマップの表示は処理を待つことにしました。
2. 検索に出さないページを決める
すべてのページを検索に出せばよいわけではありません。検索結果に出ると誤解を招くページは、noindex という指定で外します。
このサイトでは、架空の題材で作ったデモのページと、その使い方のPDFを検索の対象から外しています。架空の会社名や金額が、検索結果で実績のように見えるのを防ぐためです。
PDFにはページの中に指定を書けないので、配信するときの設定(HTTPヘッダー)で指定します。このサイトでは、配信を速くするためのキャッシュに古い設定が残り、指定が反映されていませんでした。SEOの確認の中で気づき、そのPDFのURLを指定してキャッシュを削除すると、指定が反映されました。設定を変えたら、実際に返ってくる内容を確かめることが大切です。
3. URLを1つにまとめる
www があるアドレスとないアドレスなど、同じページに複数のURLがあると、評価が分かれてしまいます。どちらかに転送し、ページには正規のURLを canonical という指定で書きます。
記事一覧の絞り込みのように、URLの末尾に条件が付くページも、正規のURLを一覧のページにまとめておきます。
4. ページごとにタイトルと説明文を付ける
タイトルと説明文は、検索結果に表示される内容です。すべてのページで同じ文にせず、ページの内容が分かるように書きます。
タイトルは、検索結果で後ろが省略されにくいよう、30字程度に収めるのが目安です。このサイトでは、記事のタイトルの後ろにサイト名を付けています。サイト名は省略されても困らないので、記事名を前に置いています。
5. 定期的に、機械で確かめる
設定は、一度確かめても、ページを増やしたり作りを変えたりすると崩れることがあります。このサイトでは、次の項目を自動で確かめる仕組みを作り、月に1回実行することにしました。
| 確かめること | 内容 |
|---|---|
| サイトマップ | 取得でき、公開中のページが載っているか |
| タイトルと説明文 | すべてのページにあり、重複していないか |
| 正規のURL | ページが自分のURLを指しているか |
| 検索の対象 | サイトマップと noindex の指定が食い違っていないか |
| リンク | サイト内のリンクが切れていないか |
先ほどのPDFの指定が反映されていない件は、SEOの確認の中で気づいたものです。同じことを見落とさないよう、この確認を自動化しました。
最初の一歩は、Search Consoleの登録
まだ登録していなければ、Search Consoleにサイトを登録し、サイトマップを送るところから始めましょう。
- Search Consoleにサイトを登録する
- サイトマップを送る
- 1週間後に、サイトマップとページのレポートを確認する
サイトマップを作る仕組みがなければ、制作会社やサイトの作成サービスに確認します。多くのサービスでは、自動で作られます。
まとめ
小規模な会社のサイトで最初にやるSEOは、順位を上げる工夫ではなく、正しく伝わり、確かめられる状態を作ることです。Search Consoleの登録、検索に出さないページの決定、URLの統一、タイトルと説明文を整え、定期的に確かめましょう。
計測の準備ができれば、どんな言葉で検索されているかが分かり、次に書く記事も選びやすくなります。このサイトの記事の公開の仕組みは、技術者向けの記事Cloudflare PagesとD1で作る記事の公開機能で紹介しています。




